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2013年4月5日金曜日

仮想化環境で動くAndroid「AndroVM」を使ってみた

過去記事「仮想マシン上のAndroidでUSBホストを使う」で載せてたAndroid-x86なVMイメージが「AndroVM」として公開されていたので使ってみました。

仮想ディスクイメージのダウンロード

上記の「ダウンロード」のページから「vbox86tp version with gapps & houdini & flash」などといったファイルをダウンロードします。
「vbox86tp」「vbox86t」「vbox86p」の三種類がありますが、「t」がTablet、「p」がPhoneを指すようです。Google Playからアプリをダウンロードしたい場合は「with gapps & 〜〜」のバージョンをダウンロードします。

VirtualBoxにインポートして、設定を変更

VirtualBoxを開きファイル→仮想アプライアンスのインポート」から、ダウンロードした「ova」形式のファイルを指定してインポートします。
VirtualBox Managerから、仮想マシン「androVM……」の設定を開き、下記のように設定を変更します。
  • ディスプレイ→ビデオメモリ を 適量 (64MBに変更しました)
  • ディスプレイ→3Dアクセラレーションを有効化 をオン (効くかどうかはわかりませんが…)
  • ネットワーク→アダプター1にホストオンリーアダプターを指定。無い場合はVirtualBoxの設定から作成できます。アダプター2はそのままにします(Wi-Fi用として認識されるようです)
あとは普通にVMを実行すれば起動します。

IPアドレスは「androVM Configuration」というアプリで確認できます。
上記画像の場合、コマンドラインから adb connect 192.168.56.101 とやると、デバッグ接続ができます。(もちろん、デバッグ機能を有効にする必要があります)。

ざっくり使ってみた感想

  • OSのバージョンは4.1.1
  • 起動まで10秒くらい。速い。
  • 動作も普通にサクサクしてる。
  • メモリは1GBとけっこう消費します。
  • rootが使えたり、busyboxがインストールされていたり。アレなファイルを探したりするのが楽です。
  • USBデバイスもつながります。
  • センサーとかNFCとかのデバイス系が絡まないアプリであれば、けっこう快適に開発できる環境だと思います。

2012年10月17日水曜日

仮想マシン上のAndroidでUSBホストを使う

Android SDKに含まれるエミュレータはUSBデバイスの接続に対応していません。
「android-x86」のLiveCDイメージを使うことで、USBホストのテストがPC上で可能になります。
今回はVMWare FusionとVirtualBoxで動かしてみました。


  • ISOイメージをこちらからダウンロードします。「new version here」というリンクのもの(android-x86-vm-20120130.iso.gz)を使用しました。→ http://www.buildroid.org/blog/?p=86 
  • 新しい仮想マシンをセットアップし、CDドライブにLiveCDを指定してVMを開始します。
  • 「Live CD - Run Android-x86 without installation」を選択して、Androidを起動します。
  • VirtualBoxの場合、「Machine」メニューから「Disable Mouse Integration」をチェックします。
  • VMware/VirtualBoxの「ネットワークアダプタ」のモードを「ブリッジ(自動設定)」「Bridged Adapter」に変更します。
  • Android側の「Terminal Emulator」アプリを開き、以下のコマンドを実行します。固定IPを設定するので、LAN内で空いているIPアドレスを確認しておいてください。(今回は192.168.1.111とします)。
$ su
# ifconfig eth0 192.168.1.111 up



  • ホストOS上から、下記のコマンドを実行します。
$ adb connect 192.168.1.111

これで、仮想マシンのAndroidとadbが接続され、Eclipseなどからアプリが流しこめます。
仮想マシン側にUSBデバイスを接続することで、そのデバイスをAndroidで使用することができます。