ラベル PCB の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル PCB の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2013年4月22日月曜日

XubuntuでKiCadをビルドしてみた

XubuntuのSoftware Centerから入るKiCadが相当古かったので、KiCadをソースからビルドしてみたときのメモ。ちなみに64bit版のXubuntu 12.10 desktopです。

必要なパッケージのインストール

それぞれ、入ってなければ入れる感じで。パッケージ別に分けてますが、パッケージ名のところを列挙すれば一括でインストール出来ます。
  1. sudo apt-get install bzr
  2. sudo apt-get install cmake
  3. sudo apt-get install libglu1-mesa-dev freeglut3-dev mesa-common-dev
  4. sudo apt-get install libwxgtk2.8
  5. sudo apt-get install doxygen
  6. sudo apt-get install g++

KiCadのソースコード入手とコンパイル

太字の部分がターミナルで入力するコマンドです。4/21夜時点のコードでは、いくつかコンパイルエラーがあったので修正が必要でした。
  1. bzr branch lp:kicad/stable を実行すると、ソースコードをダウンロードします。
  2. cd stable を実行して、cmake . -DKICAD_STABLE_VERSION=ON とすると、ビルド設定を出力します。
  3. pcb_calculator/transline/transline.cpp の 「bool isinf(double)」というインライン関数を「int isinf(double)」に変更します。
  4. pcb_calculator/dialogs/pcb_calculator_frame_base.cpp の regul_3pins.xpmのある行を検索して、「#include "../bitmaps/regul_3pins.xpm"」と変更します。
  5. make して(スペックによりますが)2時間ほど待つとコンパイルが通っているはずです。(以降のコードの修正によって、ビルドが通らなくなっている可能性もありますが…。)
  6. sudo make install して、インストール完了です。
  7. 新しいターミナルを開いて kicad とやれば、起動します。

2012年11月2日金曜日

複数PCの楽器アプリ同士を繋ぐUSB MIDIケーブルを作ってみた

AndroidタブレットとMacを接続して演奏してみたかったので、USB MIDIクライアントを2つ結合したものを作ってみました。
近い将来、これを使ってAndroidタブレット用のPCDJコントローラでも作れたらいいな、という感じです。

方針

今回は、AVRのV-USBを使って、USB MIDIを扱います。ソースコードはMICO-MOCOを参考にしました。

MICO-MOCOではUSB MIDI→レガシーMIDIに変換する必要があったので、送受信を含めるとATtiny2313のメモリには収まらなかったのですが、今回のものは「USB MIDIのプロトコルをそのままブリッジする」という作りになっているため、プロトコル変換処理をばっさり省略できています。
MIDIを介さない利点として「31250baudでシリアル通信する必要がない」という点が挙げられます。クロックが最速20MHzのものを選択できるので、取りこぼしが少なくなることが期待できます(今回の試作では、16MHz/125000baudで通信しています)。送受信用のバッファは短かいですし、USB MIDIのプロトコルそのままなので、MIDIのパケット長はレガシーMIDIよりも長くなっていますが…。